掲載している情報に関しては、その完全性、正確性、適用性、有用性等いかなる保証も行なっておりません。ご利用に際しては、自己の責任において判断くださいますようお願いします。
「ゴム」の版間の差分
編集の要約なし |
編集の要約なし |
||
(同じ利用者による、間の7版が非表示) | |||
1行目: | 1行目: | ||
== 英語 == | |||
[[Category: | rubber | ||
== 解説 == | |||
私たちが使用している工業用[[ゴム]]は、皆さんがご存知の観葉植物と同類のゴムの木から採られた生ゴムとは、随分異なっています。自然の生ゴムでは、強度、耐久性、適応性などに問題があるため、一般的に使用されているのは、人工的に製造されたものか、生ゴムに人工的な処置を施したものです。ただゴムの原点は、ゴムの木から採られた樹液を水で薄め(ラテックスといいます)、その天日干しや機械的に水分を飛ばしたものを生ゴムといい、それが原材料となっているという点は重要な事実です。 | |||
ゴムは基本的に絶縁体ですが、完全な絶縁性を求めるためには、それ向けの配合を施し、なおかつピンホールなどの穴などがないか試験し、合格したものが耐電性ゴムとして販売されております。ただ、ランク、性能が設定されておりますので破壊電圧などを確認されることをお勧めいたします。なお、反対の導電性になりますが、こちらはゴムの組織に通電性のよい金属粒子などを混入させています。体積固有抵抗値を参考にしてご判断ください。いずれにしてもゴムなので、金属のような通電性はのぞめません。 | |||
== ゴムの品質向上 == | |||
生ゴムに硫黄を混ぜて加硫する方法が発見されて、ゴムの物性は飛躍的に上昇しました。硫黄とゴムの分子が化学反応して強固に結びつくことを架橋といいます。その他にもカーボン(補強性充てん剤)、老化防止剤、可塑剤、加硫促進剤等がブレンドされており、今日の工業用ゴムの基本が出来上がりました。 | |||
== 工業ゴムの種類 == | |||
今日の工業用ゴムの代表的なものをあげると、[[天然ゴム]]、[[スチレン・ブタジエンゴム]]、[[ブタジエンゴム]]、[[クロロプレンゴム]]、[[ブチルゴム]]、[[ニトリルゴム]]、[[エチレン・プロピレンゴム]]、[[ハイパロン]]、[[ウレタンゴム]]、[[シリコンゴム]]、[[フッ素ゴム]]、[[アクリルゴム]]などがあります。ごれらのゴムの一般的物性は別記します。 | |||
[[Category:ゴムの原料|こむ]] | |||
[[Category:か行|か行]] | [[Category:か行|か行]] |
2007年4月12日 (木) 13:03時点における最新版
英語
rubber
解説
私たちが使用している工業用ゴムは、皆さんがご存知の観葉植物と同類のゴムの木から採られた生ゴムとは、随分異なっています。自然の生ゴムでは、強度、耐久性、適応性などに問題があるため、一般的に使用されているのは、人工的に製造されたものか、生ゴムに人工的な処置を施したものです。ただゴムの原点は、ゴムの木から採られた樹液を水で薄め(ラテックスといいます)、その天日干しや機械的に水分を飛ばしたものを生ゴムといい、それが原材料となっているという点は重要な事実です。
ゴムは基本的に絶縁体ですが、完全な絶縁性を求めるためには、それ向けの配合を施し、なおかつピンホールなどの穴などがないか試験し、合格したものが耐電性ゴムとして販売されております。ただ、ランク、性能が設定されておりますので破壊電圧などを確認されることをお勧めいたします。なお、反対の導電性になりますが、こちらはゴムの組織に通電性のよい金属粒子などを混入させています。体積固有抵抗値を参考にしてご判断ください。いずれにしてもゴムなので、金属のような通電性はのぞめません。
ゴムの品質向上
生ゴムに硫黄を混ぜて加硫する方法が発見されて、ゴムの物性は飛躍的に上昇しました。硫黄とゴムの分子が化学反応して強固に結びつくことを架橋といいます。その他にもカーボン(補強性充てん剤)、老化防止剤、可塑剤、加硫促進剤等がブレンドされており、今日の工業用ゴムの基本が出来上がりました。
工業ゴムの種類
今日の工業用ゴムの代表的なものをあげると、天然ゴム、スチレン・ブタジエンゴム、ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、ニトリルゴム、エチレン・プロピレンゴム、ハイパロン、ウレタンゴム、シリコンゴム、フッ素ゴム、アクリルゴムなどがあります。ごれらのゴムの一般的物性は別記します。