天然ゴム
英語
natural rubber
解説
天然ゴムはそもそも自然のゴムの木からの由来ですが、その構造がイソプレンであることがつきとめられ、今日ではイソプレンを化学的に製造することができるようになり、天然ゴムが人工的な、つまり合成天然というくくり方が存在するようになり、妙な称号になっています。つまり、天然の天然ゴムと合成の天然ゴムです。例えば、ビタミンCでもレモンから抽出された自然由来のそれと、化学薬品のビタミンCもあり、各々は分子式では同じであるというのと似ています。ただ、加工用ゴム板として流通している天然ゴムは天然の天然ゴムではなく、合成の天然ゴムであり、しかも、リサイクルゴムが多く混入されている価格の安い並ゴムが使われている場合の多いのが実情です。
特徴
本来天然ゴムは耐摩耗性、機械的強度などが優れていますが、耐候性がなく、クラック(ひび割れ)が生じます。輪ゴムなどで経験がおありだと思いますが、古くなるとプチプチ組織が切れていきます。また、飴ゴムという輪ゴムによく似たゴム板もありますが、こちらは天然ベースのゴムです。伸びがよいのが特徴です。